Q.王の廟号に関して、特に功績を残した場合「祖」がつくとありましたが、歴代王で最も功績があると言われている世宗大王が「祖」ではなく「宗」なのはなぜですか?

A.廟号に関して、ここでいう功績というのは主に内乱や他国との大乱から国を守ったという意味が適切です。世宗は今で言えばハングル文字の創生や文化の発展など多くの功績を残しましたが、廟号を定めた当時から言えば世の中に特別大きな変化があったとは言えなかったと思われます。また、これらの改革は当時の支配階級であった両班を中心に猛烈な反発を受けました。下級身分の人々が力を持つことを恐れたためです。今では聖君と呼ばれる世宗も当時はなかなか認めてもらえなかったということですね。ちなみに、「祖」がつく王としては世祖、宣祖、仁祖、英祖、正祖、純祖がいますが、朝鮮ルネサンスとも呼ばれた文化隆盛期をつくった英祖、正祖、純祖はもともと「宗」だったのが「祖」に改められています。この頃は大きな戦もなかったので、廟号には文化的な功績が組み込まれたということになります。これも時代の流れというべきなのでしょうか。面白いですね!

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